2級土木施工管理技士 第二次検定「経験記述」の書き方、全体の流れを解説
2026-08-28
経験記述は、大きく分けて4つのパートで構成されています。 「何から手をつければいいか分からない」という方のために、工事概要から結果・評価まで、順を追って書き方を解説します。
経験記述の基本構成
経験記述は、おおよそ以下の流れで作成します。
- 工事概要
- 現場状況と特に留意した技術的課題
- 検討した項目・検討理由・検討内容と対応処置
- 対応処置とその評価
それぞれ、書く際のポイントを見ていきましょう。
1. 工事概要:答案の「土台」を作る
まず、どんな工事だったのかを簡潔にまとめます。
- 工事名
- 発注者
- 工事場所
- 工期
- 主な工種、施工数量
- 自分の立場(現場代理人、主任技術者など)
ここは、事実を淡々と書くパートです。ただし、後の文章と矛盾が出ないよう、工期・季節・工種の組み合わせに無理がないか、必ず見直しましょう。「真冬の工期なのに、暑さ対策の話が出てくる」といった矛盾は、採点で厳しく見られるポイントです。
2. 現場状況と技術的課題:「なぜ大変だったか」を伝える
ここが、実は一番差がつくパートです。
ポイントは、「その現場だからこそ生じた、具体的な状況」を書くことです。
- 周辺環境(交通量、住宅地との近さ、地下埋設物の有無など)
- 施工条件の制約(工期の短さ、作業時間の制限など)
- それによって、どんなリスク・課題が生じたか
「安全に気をつけた」のような一般論ではなく、「なぜ、この現場では特に注意が必要だったのか」を、具体的な状況とセットで説明しましょう。
3. 検討内容と対応処置:「判断のプロセス」を見せる
課題に対して、どう考え、どう対応したかを書きます。ここで意識したいのは、結論だけでなく、そこに至る過程です。
- 課題に対して、どんな対策が考えられたか
- その中で、なぜその対策を選んだのか
- 実際に、どのように実施したか(誰に何を指示したか、どんな管理をしたか)
「〇〇を実施した」で終わらせず、「なぜそれを選んだのか」まで書くことで、施工管理者としての判断力が伝わる答案になります。
4. 結果とその評価:数字と自分の言葉で締める
最後に、対応処置の結果と、それに対する自分なりの評価を書きます。
- 結果は、できるだけ数値で示す(事故件数、工期短縮日数、品質検査の結果など)
- その結果を受けて、自分がどう評価しているかを一言添える
ここまで書けると、「課題→検討→対応→結果」という一連の流れが、一つのストーリーとして完成します。
全体を通して意識したいこと
4つのパートは、それぞれ独立しているわけではなく、一つのつながったストーリーです。書き終えたら、通しで読み返して、次の点を確認してみてください。
- 工事概要と、後の記述に矛盾がないか
- 課題→検討→対応→結果の流れが、自然につながっているか
- 自分が実際に経験した内容の範囲で書かれているか(背伸びしていないか)
一つひとつのパートを丁寧に積み上げていけば、経験記述は決して難しいものではありません。まずは自分の現場経験を、この4つの型に当てはめて整理してみることから始めてみてください。