2級土木施工管理技士 第二次検定「経験記述」よくある失敗例とその直し方
2026-09-02
経験記述の添削を重ねていくと、多くの答案に共通する「失敗のパターン」が見えてきます。 今回は、よくある5つの失敗例と、それぞれの直し方を紹介します。
失敗例1:工事概要と本文の内容が矛盾している
よくある例:工期が「令和5年12月〜令和6年2月」なのに、本文で「猛暑の中での作業」という記述がある。
工期(季節)と、本文の状況説明が矛盾していると、それだけで「この答案は事実に基づいていないのでは」という印象を与えてしまいます。
直し方:工事概要を書き終えたら、本文を書く前に、工期・季節・工種の組み合わせに無理がないか、必ず確認しましょう。
失敗例2:課題が一般論すぎる
よくある例:「安全に気をつけて施工した」「品質を確保するよう努めた」
これらは、どの現場でも言えてしまう、抽象的な表現です。採点者は、**「その現場ならではの、具体的な状況」**を求めています。
直し方:「なぜ、この現場では特に注意が必要だったのか」を、周辺環境や施工条件と結びつけて、具体的に書きましょう。「交通量の多い道路上での施工だったため」「住宅地に近接していたため」など、その現場固有の理由を添えることが大切です。
失敗例3:結果に対応処置を「実施した」で終わらせている
よくある例:「〇〇を実施した」で文章が終わり、それがどんな結果につながったのかが書かれていない。
対応処置を書いただけでは、「本当にうまくいったのか」が伝わりません。
直し方:対応処置の後に、必ず「結果」を書きましょう。できれば、数値で示すのが理想的です(事故件数、工期短縮日数、品質検査の結果など)。
失敗例4:専門用語の使い方が不正確
よくある例:似たような意味の専門用語を、正確でない使い方で用いてしまう。
専門用語を使うこと自体は良いことですが、使い方が不正確だと、逆に「本当に理解しているのか」を疑われてしまいます。
直し方:使う専門用語については、意味を正確に理解したうえで使いましょう。自信がない用語は、無理に使わず、分かりやすい言葉で説明する方が、かえって好印象になることもあります。
失敗例5:文章の主語や立場が一貫していない
よくある例:「作業員が対応した」「現場で対応が行われた」のように、誰が判断し、誰が対応したのかが曖昧になっている。
経験記述で問われているのは、**「あなた自身が、施工管理者としてどう考え、どう対応したか」**です。他人事のような書き方になっていると、主体性が伝わりません。
直し方:「私は」を主語にして、自分自身の判断・対応として書きましょう。ただし、実際の立場(現場代理人、主任技術者など)として、不自然でない範囲で書くことも大切です。
まとめ
今回紹介した5つの失敗例は、どれも「知識が足りない」から起きるのではなく、「書き方の意識」を変えるだけで、改善できるものです。一つひとつ、自分の答案と照らし合わせながら、見直してみてください。